自分の乗っているクルマには，どうしても目が行きます。結果としてフィルム上に記録される機会も増えるわけでして...。

ちょうどスペインに出かけたころに自分で乗っていたクルマがまさにプジョー405だったせいもあり，このコラムでこのクルマが何度も登場するのはつまりそういうわけなのです。

今日の405は，Madridアトーチャ駅前で客待ちをしている405タクシーの後ろに，偶然駐車した自家用車の405。

タクシーは後期型D70ですが，自家用車は前期型のD60です。

前期型405はMi16ではないにもかかわらず，立派なウィングを付けているのが微笑ましいですが，ドライバーはかなりお歳を召した女性の方でした。

ちなみに，405タクシーの左に立っている髪の毛が薄いおじさんがタクシードライバーなのですが，驚くなかれ，アイドリングストップしたまま，客待ちの列が進むと自分でクルマを押しているのです。

ちょっと信じられない光景だったのですが，その後，お客を乗せて勢いよく走りだしたのをみると，やはりクルマが故障していたわけではないようで...。

当人にしてみれば，当たり前のことを当たり前にやっているだけなのかも知れませんが，自分との意識の違いを見せつけられたような気がしました。