2007年07月15日
トライクのスクーター
まだ僕が子どもの頃は,トライクのトラックが走っていたりしたけれど(^^;,平成19年の現在,トライクといえば大型オートバイの後輪を二輪にしたモデルのこと。おもちゃの三輪車よろしく停まっていても足を出して支える必要がないんだけど「車体をバンクさせてスロットル操作でバランスを楽しむ」こととは無縁の乗り物なので個人的には全く興味がない。
ところが,Vespaでお馴染みのPiaggioが,これまでのものとは一線を画する興味深いトライクを発売してくれました。
自転車でもそうだけど,二輪車の最大の弱点は,前輪がちゃんと働けなくなるとバランスを崩してしまうこと。前ブレーキを強くかけすぎてロックしてしまったり路面に刻まれた縦溝に前輪をとられかけてヒヤッとした経験をした人も多いんじゃないのかな。車道から歩道に上がる時の段差もホント要注意だし。
そんな二輪車の弱点を克服しようと,ダブルにした前輪を電子制御の油圧システムで独立にコントロールすることで,まるで二輪のような乗り味を実現しているらしい。まだ試乗はしていないんだけどPiaggioのプロモーションビデオクリップを見るとヨーロッパの町中にありがちな敷石や路面電車の軌道の上を自由自在に走りまわっている。
うーん。これはこれでオートバイの進化だなぁ~と思いサインハウスのコラムでも紹介済み。
ちなみにトライクなこいつは,ニッポンの路上で乗るには普通免許が必要。そのかわりにヘルメット着用の義務はないらしいんだけど...。
2007東京モーターサイクルショー,成川商会のブースにて撮影。そして「前サス」をテーマに見て回った今年の東京モーターサイクルショーの特集もこれにて終了。
投稿者 Taniguchi : 09:35 | コメント (0)
2007年07月13日
消えたフロントフォーク
bimota Tesi 3D。BMWとは対照的に金に糸目を付けずに理想を追求していくとこうなるのかなという「作品」。
クロモリパイプを複雑に継ぎ合わせた前後スイングアーム,削りだしのオメガフレームにこめられたオリジナリティと希少性はまさに工芸品といっていいのでは。
理想を追い求めるあまり,一時は会社がなくなりかけたりしたみたいだけど(^^;あらたな経営陣をむかえてみごとカムバック。
タイヤ交換にいったいいくらかかるんだろう?なんて心配をしてしまう凡人には,とても縁がないノリモノと思いつつ,久しぶりにオーラを感じた一台。
もっとも,いちばんインパクトがあったのは,やっぱ流麗なフルカウルからアルミスイングアームがニュッと突き出ていた初代のTesi 1Dかなぁ...
2007東京モーターサイクルショー,MOTO CORSEのブースにて撮影。
投稿者 Taniguchi : 23:14 | コメント (0)
2007年07月08日
一見地味ながら着実な進化
BMWの四気筒モデルKシリーズは,フルモデルチェンジしてエンジンが横置きになっている。廉価版モデルではチェーンやベルトドライブのモデルも増えたけど,Kシリーズがシャフトドライブにこだわっているのはやはり理由があるはずだ。
しかしフロントサスは別。見た目はごく普通なのだけど,カウルの中には複雑なリンクが隠されている。
できるだけコスト増をさけつつも,操舵と緩衝という複雑で微妙な機能の両立を追求していくとこういう回答になるのだろう。
カウルの中がどうなっているかは...一昨年のモーターサイクルショーに展示がありましたのでこちらからご覧下さいまし(^^)
2007東京モーターサイクルショー,BMWのブースにて撮影。
投稿者 Taniguchi : 14:37 | コメント (2)
2007年07月06日
Vespaは昨年すでに発売60周年
戦後間もない1946年にここまで生き残る乗り物を発売していたんだからPiaggioってやっぱりスゴイ会社です。タイヤ交換がすぐにできる片持ちサスも脈々と受け継がれているし...
去年,記念モデルのGT60が限定999台発売されたんですが,ひきつづきフェンダーライトのGTV250ieがラインナップされてるんですね。
昔ラージボディのP125Xに乗っていたこともあり,最新型大型ボディのVespaの乗り味は...ちょっとだけ興味ありますです(^^;
2007東京モーターサイクルショー,成川商会のブースにて撮影。
投稿者 Taniguchi : 15:43 | コメント (0)
2007年07月05日
来年はスーパーカブ発売50周年
新聞配達かそば屋の出前ってイメージだったスーパーカブ。もちろん今でも働くオートバイの筆頭ではあるんだけど,いつの間にかちょっと小粋なリトルカブなんてのがラインナップされている。
西のベスパに対してニッポンが世界に誇るプロダクトだと思うんだけど,スーパーカブの原型のC105が発売になったのが1958年8月とのことなので,来年で50周年になるんだねぇ。
燃料消費率も146.0km/L(C50カスタムの30km/h定地走行テスト値)なんてスゴイ数字になってるし着実に進化しているのは大したもの。
フロントタイヤのボトムリンクサスもすっかりこのモデルの個性の一部になっているといっていいんじゃないかな。
2007東京モーターサイクルショー,ホンダのブースにて撮影。
投稿者 Taniguchi : 20:31 | コメント (4)
2007年07月04日
今年はモンキー発売40周年
モトコンポで思い出したけど,今年は車載バイクの大先輩「モンキー」の発売40周年なんだそうな。
発売当初のモデルは,フロントもリヤもリジッド(=サスペンションがない)って割り切りがすごいなぁと思っていたんだけど,最初は多摩テックの乗り物だったんだね~。
残念ながら子どもの頃に多摩テックに連れて行ってもらった記憶はないんだけど,「こどもの国」でエンジン付きのゴーカートに乗ったときには,いつもの足漕ぎ自動車?に比べてとってもうれしかったのを今でもはっきり覚えてる。
クルマがまだ特別な乗り物だった時代。1967(S42)年3月末のニッポンの自動車保有台数は現在の約12%,乗用車に至ってはわずかに5%なのであった。
2007東京モーターサイクルショー八重洲出版のブースにて撮影。