さて。

ツアー本体は、このまま牧之原に降りて昼食の後、そのまま東名高速で帰途につくとのこと。しかし時刻はまだお昼前。依然として空は抜けるように青く、昨日の赤石温泉に行く途中の紅葉をもう一度見てみたい。さらに、なかなか通る機会のない伊川雨畑林道をこえて山梨県に入り中央高速で帰途につくという作戦を実行することに。

みなさんに別れを告げて、今来た道を井川に向けて戻ります。しかし今度はソロなのでマイペース。さらに一度走った道というのは不思議と近く感じるもので、思った以上に早く井川に到着。井川の先から山伏峠をめざし井川雨畑林道に入ります。

あたりの山は既に紅葉まっさかり。常緑樹の緑と赤や黄色のコントラスト、さらに空の青。谷間を流れる川があげるしぶきの白。まるで絵に書いたかのような絶景にちょっと走ってはすぐに小休止。時間の割に距離が全然伸びないのですが，日差しは思いのほか暖かいしノンビリ行きます。

しかしこのルートはあくまでも林道。

簡易舗装の路面は時に舗装がはがれていたり、深い水たまりがあったり、斜面が崩壊したかのような土砂に覆われていたりなかなか気を抜けない路肩崩壊を予言するかのような舗装の亀裂が走っていたり。

まあしかし。

こういう時にはオンオフモデルのパリダカ号の本領発揮。

トラブルが続いた時には本当にめげてしまいそうになったりもしたけれど、こういう時にしっかりとふんばってくれると改めて惚れなおしてしまうのですから人間なんて勝手なものです。（つづく）