鉄板を曲げて白鳥のようなモノコックボディを作り,そこにハンドルの軸と前車輪,エンジン+トランスミッション+サスペンションが一体になったパワーユニットに後車輪をとりつけてできたスクーターがベスパです。今のスクーターの原型を作ったといっても過言ではないと思うんですが,これを50年も前にアイデアをまとめて商品にしていたのですからなかなかのものです。
ちょっとクラシックな雰囲気も手伝って,ちまたでは結構人気のようですが,このスクーターの魅力はなんといってもちゃんとしたオートバイとして「操縦」できること。原付免許しか持っていない人にはちょっとつらいかもしれないけど,クラッチとギヤチェンジでエンジンの力を自分の思い通りにリヤタイヤに伝えることができるという点では,アクセルを何となくひねってみたら何となく走ってしまったなあという消極的な乗りものとは大違いです(笑)。
ところで,日本では特に古いベスパをやたらありがたがってしまう傾向は困ったもんです。でもね,ベスパって要するにイタリヤの「おつかいオートバイ」。日本でいえば出前オートバイの元祖スーパーカブみたいなものなんです。だから,そんなに簡単に壊れていては仕事にならないわけで,やはり,ベスパに乗ろうと心に決めたらまず,きちんと整備の面倒を見てくれるお店をまず探すこと。目の前で説明しながら整備してくれるようなところなら安心度も高いかなあ。
そして,きちんと整備されがベスパってそんなに壊れるものでは「決して」ありません。シフトチェンジもスコスコ決まります。磨いたりドレスアップもいいですけど,せっかくだからどんどん乗りましょう。楽しいですよ,ベスパって(^_^)v
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