●これは便利〜トルクレンチ シロート整備士にありがちな失敗として,ネジの締め過ぎがあります。どうしても「緩んだらどうしよう」という心配が先に立ってしまい,こんなモンかなあ,でもまだちょっと心配,もうすこしだけ締めておこう,とやっているうちに,急に手応えが軽くなってしまうわけです。こうなったらアウト。文字どおりネジをねじきって壊してしまうわけです。
これを防いでくれるのがトルクレンチです。どのくらいの力(トルク)でネジを締めているかがわかるようになっているレンチ,というか,ネジを締める力をコントロールするための測定器と考える方がいいかと思います。
特に,エンジン関係だと,複数のボルトを均等な力で締めておかないとゆがみが出てしまったりすることもあるのでトルクレンチは必携といわれています。また,オイル交換の時にオイルを抜くドレンボルトも締めすぎは禁物ということでトルクレンチの出番となります。
一方で,シロート整備士は,太いボルトになると今度は,かなり力を掛けたつもりでも締め付け力が不足していることが多いといわれますので,やはりトルクレンチは必需品ですね。
なお締め付ける力によって,いろいろな大きさのトルクレンチが売られていますので,購入の際は用途を工具屋さんとよく相談しましょう。また,測定器という性格から定期的な校正などメンテナンスも必要になりますのでそのあたりも確認の上で購入するようにして下さい。
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