これだけクルマが増えてしまうと道路公害なんてもう当たり前すぎて,もはや死語になった感じもありますが,甲州街道や環七など4車線以上あるような道路の歩道を歩いていると騒音,排ガス,トラックなどの振動はやはり不快なものです。
一応,乗用車やトラックそのものから出る騒音や排ガスには規制があり,1台当たりでみると規制がなかった頃に比べれば静かに,そして排ガスもきれいにはなっているのでしょうが,これだけクルマの数が増えてしまうと総量で比較するとどうなのでしょうか。
まあしかし,ディーゼルエンジンの燃料である軽油がガソリンに比べて1リットルあたり20円近くも安く売られている現実を考えると,僕がトラック物流の会社の社長だったら少しくらいうるさくても,排ガスに黒煙が混じってもディーゼルエンジンのトラックを買ってしまうことと思いますね。
いまや日本には実に7000万台を超えるクルマが登録されています。1台5mとしても7000万台のクルマをまっすぐ並べると...なんと35万km。地球一周が赤道上で約4万キロと言われてますから地球を9周。ほとんど月に届くのではないかというものすごさです。
コンビニに行って欲しいものがすぐ手にはいるのは確かにうれしいことですが,これは頻繁に納品にやってくるトラックに支えられている便利さなのです。
オートバイに半日乗ると顔や首筋が排ガスで真っ黒になるのをみると,また,排ガスですすけた道路沿いの街並みをみるにつけ,この便利さと引き換えになっている犠牲も少なくないことに思い至って愕然としたりします。
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