STARTPAGE(133ch)Backnumber 19970825 by J.Taniguchi(jtn@tama.or.jp)

キャブレターって何?

先日,キャブレターを掃除した話をしましたが「そもそもキャブレターって何?」って思う人もいたかも知れないなあ...ってわけで(^o^;)。

気化したガソリンが空気と混じったところに火花でもって点火してやるとガソリンがバンッて燃えて(=空気中の酸素と結びついて)爆発エネルギーを取り出せます。これを注射器の中でやると考えると爆発のエネルギーはピストンを押し下げることになります。自動車やオートバイはこの力ををうまく回転にかえてタイヤを回して走っているわけです。

さて,ガソリンを空気と混ぜてやるための装置をキャブレターといいますが,エンジンが必要とするガソリンと空気を適当な量だけ作り出すのはなかなか難しいことで,最近はコンピュータの力を借りて,走行状態やエンジンの状態に応じた必要なガソリンを空気の中に水鉄砲のように吹き出す方式がオートバイにも使われるようになってきました(燃料噴射方式とかいいます)。

でも,世の中の多くのオートバイはまだキャブレター式だし,うちにあるオートバイもそうです(逆にクルマは排ガス規制が厳しいこともあり,燃料噴射方式がほとんどです)。キャブレターのやっかいなところは,中になかなかの精密部品が使われているため,時々メンテナンスしてやらなくてはならないこと。特に,オートバイをしばらく乗らずに置いておいたりした場合,エンジンがかからなかったり,かかっても全然調子悪いことがありますが,そういう時はまずキャブレターの掃除すると復活することが多い。

火花をとばすための装置や,爆発したエネルギーを動力に変える部分が故障することはあまりないですから,エンジンがかからない場合適量のガソリンと空気をエンジンに送り込むところ(=キャブレター)をメンテナンスしてやればまずは大丈夫ということが多いというわけですね。

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画像の説明:イタリヤにはデロルトというキャブ屋
さんがあります。ベスパのもデロルト。

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