●４サイクルエンジン
以前，オートバイのエンジンはシリンダーの数やレイアウトによって分類できるという話をしました。でも，これ以外にも分類の方法がまだありました（笑）。

２サイクルと４サイクルの違いです。２サイクルエンジンは仕組みが簡単なのとパワーが取り出しやすいので原付スクーターなど小さめのエンジンによく見られます。逆に４サイクルエンジンは，仕組みが複雑で重いかわりにわりと燃費が良くて静かなので大きなエンジンに使われることが多いです。ちなみに，今どきのクルマはまず１００％４サイクルエンジンになってます。

で，今日はとりあえず４サイクルエンジンの説明。

エンジンはまず，（１）空気とガソリンの混じった混合気を吸い込み，（２）次にそれをぎゅっと圧縮し，もうこれ以上圧縮できないよってところでバチッと火花をちらして混合気に火を付けて爆発させます。（３）すると混合気は一気に燃えて膨張しピストンを押し下げます。これがオートバイを走らせている元気の素。（４）最後に燃えかす（排ガス）をシリンダーの外に排出。

この４行程を繰り返しているエンジンが４サイクルエンジン。４００ｃｃ以上のオートバイはほとんどがこれですが，ホンダのベストセラー，スーパーカブのエンジンも４サイクルです。