STARTPAGE(133ch)Backnumber 19971024 by J.Taniguchi(jtn@tama.or.jp)

再び,遠い遠い空の下へ(2)

R252は,クルマで走ってもなかなか気持ちよく走れる道でした。ところどころ工事をやっていたり,豊かな湧き水が路面を横切っていたりというのは前回と全く同じでしたが,リニューアルした足回りも手伝って快適なドライブです。

でもね。やはり,クルマって「遠心力と闘う乗り物」なんですよ。どんなに気を遣ってブレーキングしても,どんなに気を遣ってハンドルを切ってもどうしても遠心力を味方にできない。でも,オートバイは違うんです。車体をリーンさせて(内側に傾けて)遠心力と重力をうまくバランスさせることで「遠心力を味方につけて」気持ちよくコーナリングできる。絶対的な速度ではクルマの方が速いのかもしれないけれど,この,バランスの妙を楽しめるだけでオートバイに出会えて良かったなあと心から思います

途中で路面を湧き水が横切ったり,砂が浮いていたりするとドキッとするし,急に雨が降ったり,寒くなったり暑くなったり天気の影響は大きいし,荷物を積むのだって,クルマみたいにトランクに放り込んで終わりというわけには行かず,バランスを考えたり,いざ,雨が降ってきたときでもすぐカッパが出せるようにとか詰め方一つとっても,いろいろ頭をつかわなきゃなんですが,結局そのあたりを含めて「オートバイは楽しい!」って思ってしまう僕はたぶん,クルマは止めてもオートバイは乗り続けるんだろうなあと,妙な覚悟を決めておりますです(笑)。

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画像の説明:紅葉を背景に流れる只見川

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