STARTPAGE(133ch)Backnumber 19971120 by J.Taniguchi(jtn@tama.or.jp)

二輪車用押しボタン

横断歩行者があまり頻繁には来ない横断歩道の信号は,押しボタン式になっていることがあります。このおかげで,人がわたらないのにクルマが赤信号で待たされるということがなくなりました。

同じような考え方で,脇道から出てくるクルマのための感応式信号機というのもあります。検知器の下にクルマが来ると,自動的に信号が変わって安全に太い道路に出ていけるというありがたい仕組みです。

さて,この検知器は,超音波を利用していてるらしいのですが,クルマが来たよ!ってことを知らせるには,その下にクルマを停めてやる必要があります。たぶんクルマが超音波が反射することで,反射してくる時間が変化するんでしょうね。

でも,オートバイはクルマのように大きくないので検知器が働かないことになります。これではいつまでたっても自分の方の信号が青にならない。これじゃまずいわけです。

そこで考えられたのが,二輪車専用押しボタン。道路脇のボタンを押すことでオートバイが来たことを信号に知らせてやります。でも,このボタンってときどき停止線の先にあったりして悩んじゃうことがあります(笑)。

まあ,いちいち信号機の世話にならなくても,脇道から道路に出ることはそれほど難しいことではないのですが,慣れないとこのタイミングをつかむのは案外難しいことなのかもしれません。そして,これだけ信号機が増えてしまうと,そのタイミングをつかむ機会もなかなかない。するとますますみんなが信号に頼るという悪循環になっているような気がするんですよ。

自分で判断して自分で行動を起こせること。交通社会の中だけでなく,日常生活の中でも大切なことだと僕は思います。

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画像の説明:なんかイマイチしっくりこない二輪車専用押しボタン

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