STARTPAGE(133ch)Backnumber 19980114 by J.Taniguchi(jtn@tama.or.jp)

日本の屋根の向こう側へ

長野県と岐阜県・富山県の県境付近を南北に走る3000m級の山々を中央アルプス,北アルプスなどと呼んだりしますが,この山々はとても険しい一方で,四季折々には大変美しい景色を見せてくれます。

そんなわけでツーリング先としては松本,木曾,開田高原,御岳,伊那,白樺湖,美ケ原などの「信州」はなかなかお気に入りエリアです。さすがに冬は無理ですが,夏から秋にかけての信州はいつ行っても,ああ,来てよかったと思わせてくれます。

ところが,信州のその向こう,具体的には岐阜県,富山県は心理的にかなり遠いという思いがあります。距離的には同じくらいの愛知県であれば,東名高速で海沿いに半日ほど走れば行ける!とイメージできるのですが岐阜県,富山県は心理的に相当遠い気がするんですね。

どうしてなのか...。

これはひとえに直線距離を道路でイメージしにくいこと。これに尽きると思います。実際,東京から高速道路で行くとなると,一度日本海に出るか,愛知県から北上するかしかないですからね。

一般道路はあるにはあるのですが,何しろ厳しい山岳コースなので,冬季は通行止めになったり,通行止めでなくても道が細くてクネクネで,行楽シーズンには大渋滞間違いなしとなればどうしても足が向かなくなるというものです。

ところが,去年の12月に,いよいよ松本から上高地付近をとおって岐阜県に抜ける安房峠のトンネルが開通/供用されたとのこと。このおかげで今年の福井ツーリングが楽しみになりました。

ちなみに,このトンネル区間は中部縦断自動車道という,高規格な自動車専用道路(まあ,高速道路と考えてもらって結構です)として整備されたので,原付は通行止めです。原付ツアラーの人はご注意ください。

似たような運用になっている区間は,今回の安房峠のほか,R158白鳥町〜九頭竜湖の一部区間(この区間も中部縦断自動車道)と,浜松から北上して伊那にいたる三遠南信道路の一部区間にあります。必ずしも有料ではないところがさらに事情を複雑にしておりますです(^^;)。

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画像の説明:自動車専用道路の標識が見えますか?

(R158白鳥九頭竜間にて)


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