世の中，背の高い人もいれば低い人もいる。手の長さ，股下の寸法もまたしかり。

なのにオートバイってシートの高さやハンドルの形ってたいていは決まっていて，乗るほうがそれにあわせてるって場合がほとんどですよね。ブレーキレバーが調整式になっていたりすることはありますが，あとはハンドルの傾きが少し前後に調整できればラッキーくらい。

クルマのシートがもし固定式だったら...なんて考えたくないけれど，オートバイはそれがあたりまえだったりするんですからおかしなものです。

ところが，先日ちょっと借りて乗る機会があったBMW R1100ロードスターは，シートの高さが３段階に調整できるようになっていて，お，さすがじゃん！と思わせてくれました。調整範囲は数センチではあるんですが，それでも実際にまたがってみるとかなりポジションが変化するのにちょっと驚き。

自転車も自分の寸法にあわせてフレームを作ってもらうと本当に気持ちよく乗れると聞いたことありますが，オートバイでそこまでやると大変なお金がかかりそう。でもできる範囲でできるだけ自分にあわせておくと結果的に操縦性は高まるし疲労も抑えられるしいいことだらけです。

趣味の世界なんだから高価なパーツで飾りたてて満足感に浸るのもそれはそれで結構なんですが(^^;)，基本的なところはおさえておかないと，カッコよくカスタムしたつもりがよく見てみると雑誌に乗ってたアレにそっくりだった...なんてことになると何のためのカスタマイズ？？なんて迷い道クネクネしがちなのでくれぐれもご用心くださいまし。