ISIZE USER COLUM(133ch) Backnumber by J.Taniguchi |
東京モーターサイクルショー(3) |
Apr.20 (No.542) |
●CAGIVA V RAPTOR デザインの国,イタリア。 クルマ・オートバイはもちろん,文房具,食器から家具,建築まで見て美しく使って楽しいことにこれほどこだわるのはやはりイタリアならでは。しかも,美しさに華があるのですから脱帽もの。やはり人生とは何ぞや!?ってあたりに独自の価値観を持っているのでしょうね。 さて。個人的に今回の東京モーターサイクルショーのデザイングランプリと勝手に決めさせていただいたのがCAGIVA V RAPTOR。 オートバイは走ってナンボと思いつつも,停めてあるだけで周囲にオーラを撒きまくっていて,見ているだけですっかり降参。 特徴的なフロントからマッシブなタンクまわりにかけて流れるライン,まずタコメーターありきなメーターまわり,4ストローク水冷996cc4バルブVツインエンジンの確かな存在感は,唯一このモデルだけが持ちえる世界を提示してくれていました。 特に,三角形のタコメーターには目が釘付けになってしまいます。たぶん,このモデルを駆って路上に出てしまったら,その下に付いている液晶デジタル表示の速度計なんて絶対に目に入らないでしょうね。 さらに驚いたのが,このモデルの価格。128万円というのは決して安いものではありませんが,例えばBMWのオートバイだと,R1100ロードスターを買うこともできないのです。K1200LTの269万円は別格にしても,K1200RSでさえ208万円もするのはチト高過ぎるのではないかとふと思ったり。 実は,1990年代半ばまでの機能的デザインに徹していたころの独逸モノはいまだに大好きなのですが,最近の,理詰めで考えたような華を無理やり持たせたような独逸モノを見ると正直ちょっとひいてしまいます。ある意味,わかりやすいから,売りやすいのでしょうけれども。 あくまで個人的好みの世界ではありますが,テレレバー装備のK1200RSにK100RSアニバーサリーの外装をかぶせたモデルなんてあったら素晴らしいのになぁ...なんてつい無い物ねだりをしてみたくなってしまうのです。我ながらヤなやつだなぁとか思いつつ...(^^;
|
▲▲目次へ|
▲ひとつ前|
一年前 |
二年前 |
次に進む▼
|
このメーターまわりの潔さといったら... |
Return to J.Taniguchi's HOMEPAGE! |