ISIZE USER COLUM(133ch) Backnumber by J.Taniguchi
東京モーターサイクルショー(4)
Apr.21 (No.543)

●新技術を形にするすばらしさ

昨日のコラムでBMWのオートバイはチト高すぎるのではないかと書きましたが,BMWというメーカーは時代のニーズを大きく先取りして製品づくりをしているのも事実ですから単純に値段だけを比較できないと言われればそれはその通り

F650がGSに進化したことで,基本的にオートバイの全モデルが燃料噴射とABSを装備したことになるし,さらに,F650GS以外のモデルは当然のようにメンテナンスフリーのシャフトドライブ駆動。サスペンションもリヤはシャフト駆動のクセがほとんどでないパラレバーサスペンション(R1200Cは除く),フロントは当然のように先進のテレレバー。

フラッグシップモデルだけでなく,ほとんどのモデルにこれらの技術が注がれていることを考えると,カタログのスペック一覧の一番下にあるプライスリストの数字もそれなりにリーズナブルに見えてきたりして...。

以前,K100RSのラジエーターファンを交換したときに,あまりにクルマのものと相似形なので驚いたことがあるのですが,すでに1980年代から,あくまで外見は二輪車だけど,二輪車以上クルマ未満の乗り物を絶えず模索してきた結果が現在のラインナップに現れているように思いました。

さて。

今日の画像はテレレバーサスペンションの奢られたBMWの自転車。燃料タンクやカウル類がないだけ,よりストレートにテレレバーの仕組みがわかるのはなかなか感動的。ただ,手の届かないところにディスプレイしてあったのは実に残念。

ブレーキをかけてもサスペンションの作動性への影響がゼロに等しいテレレバーのすばらしさは,去年の春に1週間ほど貸りて乗ったR1100Rで十分に理解しているつもりなのですが,より効果がわかりやすいであろう自転車でもう一度試してみたかったなぁ...。

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お値段的にも「手が届かない」シロモノではあるのですが...(笑)。
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