BMWのオートバイにはサービスソケットと称して，12Vの電源取り出し口が装備されています。このソケットがあるおかげでオートバイ本体からABSなどの診断装置の電源を簡単に取り出すことができるというわけ。

でも，一般ユーザーとしては，診断装置よりもGPSや無線機の電源こそ，このサービスソケットから取りたいもの。サービスソケットをシガーソケットに変換するアダプターさえあればサービスソケットの利用範囲は大きく広がるので，是非このアダプターを自作したいと考えたわけです。

ところが，このサービスソケットに合うプラグが超レアもの。

もちろんディーラーで購入することはできるのですが，秋葉原に行けば2,300円くらいで入手できそうなものが，ディーラーで買うと1,700円だったか。

1つだけサンプルに購入し秋葉原を探し歩いたことがあるのですが，その道30年という雰囲気の部品屋の親父さんを何人尋ね歩いても，そんなプラグみたことねぇ...とつれない返事が返ってくるばかり。

そこで，サービスソケットを使うのはあきらめ，以前クルマで使っていたシガーソケットの2口のものを流用することにして，ヒューズを介してバッテリーに接続。防水を兼ねてシート下にデュアルロックファスナー（毎度おなじみの強力版ベルクロ）にて固定しておきます。

これでGPSレシーバーも無線機も手軽にバッテリーから電源を取ることができるようになり，表示パネルのバックライトは常時点灯。電池切れの心配をしなくていいのは精神衛生上からも大変結構なこと。

防水性や走行中にじゃまになりにくいという面からも，車体側面に出ているサービスソケットよりもシート下のシガーソケットに軍配が上がりそうです。