左手首に残っていた「赤い糸」を再びキルスイッチに差し込んで,セルボタンを押すと,再びエンジンが始動。
寒い中でもプラグがかぶったりすることもなくエンジンがかかりやすいと言う意味では4サイクルエンジンよりも2サイクルエンジンの方がメリットがあるように思えました。
しかし,クルマ,大型オートバイはもちろん原付スクーターからも駆逐されつつある2サイクルエンジンの運命を考えると,スノーモービルの世界も数年後には4サイクルエンジンが主流になるのかもしれません。
再び,マシンにまたがり,なぜ落馬したのかを考えてみたところ...どうやらニーグリップだけではスノーモービルは操りきれないのではないか。オートバイと違ってコーナリング時にバンクしないとなると,遠心力に対してより確実に身体をサポートする何かが絶対あるはず...
と思いながら,ふと足元を見ると,ちょうどスクーターのフットボードにあたるところにつま先を差し込むような工夫がしてあることに気が付きました。
ここにつま先を入れて足の甲でグリップするようにすると...上体を左右に振ってみても落馬する気配なし。なんだ!そういうことだったのか!
...というわけで,この後は,快調に雪原を突っ走り,無事,ゴールすることができました。
結局,同行の友人たち数名は去年もスノーモービルを体験していることもあって,インストラクターが説明を省略してしまったということのようでして。やはり,操作系は似ていてもオートバイとは全く別の乗り物ですね。
次回は,もちろんコースライセンスを取って真っ白なフィールドを自在に走り回ってみることにします。あるいは周回コースでタイムアタックしてみるのも面白いかもしれません。
この愉快な乗り物。読者のみなさんも,機会があれば是非挑戦されてください。(おわり)
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