北海道ツーリングの途中で何気なく宗谷岬に寄ってみた、あるいは、九州に出かけて地図を眺めているうちについ佐多岬を目指してしまった。あるいは、東北ツーリングで下北半島の大間崎に寄ってみたり四国を走っていて室戸岬や足摺岬を訪れたりするのもみな同じこと。
オートバイに乗っているとこれ先には進めないという最北端、最南端といったところを目指してしまうのは何故なんでしょう...。
僕の場合は、さらに垂直方向にも同じ願望がありまして、八ケ岳を横断する 国道299号麦草峠(標高2127m)、志賀草津道路の無料解放後に新たに国道最高地点に昇格した国道292号渋峠(標高2172m)も何度か通っています。
しかし究極は何といっても標高3000mを超える乗鞍岳を駆け登る乗鞍スカイライン。終点の畳平付近の標高は実に2715mに達し、まさに日本の道路の最高地点。信州に出かけるとつい立ち寄りたくなってしまうのですが、我ながら煙なのかおバカなのか悩んでしまったりも...(笑)。
関東からのアクセスだと、長野自動車道松本インターを降りて国道158号を約1時間半。安房トンネルを抜けて約4km、平湯峠から天上を目指すスカイラインがスタートします。
125ccを超えるオートバイだと1100円、125cc以下は150円の通行料がかかりますが、これはお楽しみの代価としてやむを得ないと考えることにして。
今年も昨日5月15日から10月末まで通行可能。畳平からの素晴らしい眺望を 楽しむためにも天候が落ち着いたころに是非出かけてみようと考えているところです。
そして、せっかく出かけるのであれば、そのまま国道158号の快適な高速ワインディングを楽しみつつ郡上八幡で一泊。生活と水のかかわりを非常に大切にしているこの町は、オートバイを降りてちょっと散策。夏であれば郡上祭りに飛び入りしてみるのも楽しいかも知れません。
翌日は開田高原で蕎麦でも食って、奈良井宿から国道361号で権兵衛峠を越えれば、ツヅラ折れのワインディングに飽きたころに羽広荘(ツーリングマップル関東P40、B2)の看板が目に入るはずです。
すでに夕暮れも近いでしょうから羽広荘にて小休止を入れます。夕日に染まる南アルプスを眺めつつ温泉につかれば、ここまでの疲労もリセットされ、さらにソースカツ丼でもかっ込めば、胃袋も納得。あとは中央道伊那インターから東京までは約2時間半。
さて、あとはいつ実行に移すかですね。気が向けばこのコラムでツアーのお誘いをするかもしれません。どうぞお楽しみに!
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