宅配便のおかげで、全国からさまざまな食材を取り寄せることができるようになった今日でも、やはり「ご馳走」を目指してオートバイを走らせるのはワクワクするもの。
ツーリングに出かけると普段にまして腹が減るので「空腹は最良のソース」という効果はあるのですが,それ以上にその地域の特産品をその地域のプロに料理してもらって食べるのは何者にもかえがたい魅力がありまして。
たとえば、きりたんぽ鍋。
炊きたてのご飯をすりこぎでつぶし秋田杉の串に巻いたものを炭火でじっくり焼き上げた「きりたんぽ」を、ゴボウ、比内鶏、舞茸などのキノコ類、ネギ、セリなどとともにいただくこの鍋は、大館、鹿角に代表される秋田県北鹿地方を代表する郷土料理。スープももちろん比内鶏のガラからとったもので、しゃきっとした野菜とプリプリした比内鶏がきりたんぽとあいまって絶妙のハーモニー。
今回紹介する鍋は、大館市内にある「昔のきりたんぽや」のものですが、まだグツグツ煮立っている鍋をハフハフいいながら食べるのは,いわゆるひとつのこの世のシアワセを形にしたものと言って良いでしょう(笑)。
もちろんこのきりたんぽ鍋も宅配便で材料を取り寄せることはできますが、きりたんぽが煮くずれないよう気を配ったりセリの歯ごたえを上手く残すなど、作り方にはちょっとしたコツが必要とのこと。機会を作って是非お店でも味わってみてくださいね。
ちなみに、忠犬ハチ公の故郷でもある大館市までのアクセスは、浦和から東北自動車道を600kmほど一気にワープし十和田インターから国道103号を1時間ほど。
ところで。
今回紹介した「昔のきりたんぽや」さんは、こだわりのお店ということで、納得いく素材が整う9月中旬から5月中旬までの営業となっているのでご用心。すでに5月下旬に入ってしまったので、実は今日紹介したお楽しみはしばらくお預けです。
秋の風が吹き始める頃にでも、岩木山、不老不死温泉、八幡平、鳥海スカイラインなどとからめて出かけてみようと思っています。読者のみなさんも、それまでにじっくりとプランを練っておいてください。
それではまた来週!
■ツーリング情報
・昔のきりたんぽや 秋田県大館市字大館75-5(田町通り)電話:0186-43-4040
営業期間:9月中旬〜5月中旬 月曜日定休 営業時間:11:30〜20:00 P20台
・大館市役所のサイトにあるきりたんぽ紹介のページ。
http://www.city.odate.akita.jp/kiritanpo/
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