トンプ〜たにぐちのツーリングを楽しもう!Vol.21

2001年12月19日号 [ ヘッドライトは明るければいい...のか!? ]

いよいよ今週末の22日は冬至。
ちょっと走りに出かけたつもりが、あっという間に日が暮れてしまうこの季節。
そしてヘッドライトのパワーが気になる季節でもあります。

もちろん対向車がなければハイビームで走ることである程度の距離まで見通すことは可能ですが、頻繁に対向車が来るようなところでは、Hi/Loを手元のスイッチでちまちまと切り替えるのはちと面倒。...となるとロービームでも明るければ明るいほど結構。。。と考える人が多いのもわかるような。

実際、高価格乗用車や夜間走行の多い長距離トラックなどを中心に、かなり普及してきたHIDヘッドライト。フィラメントを赤熱させて発光させる電球ではなく、放電パワーをコントロールした光源が発する光は、まさに「闇を切り裂く」という表現がぴったり。

乗用車のヘッドライトでこの光源に目が慣れてしまい、オートバイでもこの光源をヘッドライトに仕込んでみたいというニーズも多いようで、H1/H7というバルブを使っている新しめのオートバイを中心にキットが発売になっているようです。ただ、1989年型のうちのパリダカ号には縁のない話。。。

ところが、いよいよHi/Loを1つの電球で対応できるH4バルブ対応のHIDヘッドライトキットも出てきたようで、ちょっとココロが揺れる今日この頃。しかも通常Lo側のみ対応になるH1/H7バルブ向けキットとは異なり、H4対応のキットはHi/LoいずれもHID対応になるのは大きな魅力。

しかし、オンオフモデルのパリダカ号のヘッドライト位置はかなり高め。
交差点などで乗用車の後ろについてしまうと光軸をあげているわけでもないのに車内を照らし出してしまうことも少なくありません。こんな状態で光源にHIDを仕込んでしまうとどうなるのか。。。


神奈川県伊勢原のアブソリュート(株)を訪れたときにHIDを仕込んだCBR929RRのオーナーさんに聞いた話。レンズ素通しのマルチリフレクターヘッドライトとHIDの組み合わせを体感してしまうと...「もう二度と普通のハロゲンには戻れない!」そうで...
常時点灯ではないのでヘッドライトスイッチでこまめにON/OFFすればいいのでしょうが、ヘッドライトスイッチがグリップの手元ではなくメインキーと共通になっているパリダカ号でそこまでこまめにスイッチを切ることができるのか。。。

さらに、街中では街灯もあるから自分のヘッドライトの光だけをたよりに走る必要もないし、他のクルマや歩行者がいなければ、Hi/Lo同時点灯に改造することで十分な明るさを得ることも可能かも知れない。。。

伝統的なテレスコピックサスで光軸の上下動が大きいのもちと気掛かり。凝ったフロントサス(テレレバーサスペンション)を採用し、加減速の際にヘッドライト光軸が大きく上下しない最近のBMWのモデルなら、HIDヘッドライトにしてみてもいいと思うのですが。。。

結局は「酸っぱいリンゴ」にしようと悪あがきしているだけなのかも知れないと思いつつ、もうしばらくは楽しく悩んでみよう!?と思っているところです。

結論が出たところで改めて報告しますので、乞う御期待...

■関連リンク

・二輪用HIDヘッドライトといえばアブソリュートへGo!!
http://www.ny.airnet.ne.jp/absolute/index.html

・1999年のモーターショー部品ブースで展示されていたHIDヘッドライト
http://www.e-motorcycle.jp/st991028.html

・BMWのテレレバーサスペンションについて
http://www.e-motorcycle.jp/st000421.html
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