トンプ〜たにぐちのツーリングを楽しもう!Vol.35

7月12日号 [虹の向こうに。 ]

通い慣れたルートでも、時として思わぬ風景と出会うことができるのがツーリングの面白さ。
墨絵のような小渋湖の湖面と背景の山々。この直後にすばらしいプレゼントが待っているとは…
季節や時間帯、自分がオートバイを走らせている方向、さらに言えば、そのときの気分によっても目の前に広がる風景は大きく変わってくるのかも知れないと思ったりも。

前回報告した、ついつい南アルプスを一周してしまったツーリングでのこと。

静岡県下のR362を走っていた頃には、日差しも強く蒸し暑いほどの好天だったのが、R152を北上し、大鹿村役場のある落合から県道22号に入る頃には路面 も次第にウェットとなり、小渋湖から県道59号に分岐すると分厚い雲から一気ににわか雨が落ちてきました。

ウェアは例によって全天候対応のエアロステッチロードクラフタースーツだから、バタバタとカッパを着込んだりする必要はないんですが、それよりも、このウェアを着ていれば雨そのものがネガティブなモノではなくなってしまうんだから不思議なもの。

もちろんそれなりにペースダウンしつつ、路面のペイントやマンホールを避けるのは常識ではありますが。逆にしっかりとメリハリを付けてやれば雨のライディングも結構楽しめちゃったりするんですねぇ。

しかし、いよいよ痛いほどの雨足に木陰で小休止を入れようかと思い始めた頃、正面の雲間から突然、太陽が顔をだし「元気出せ!」と励まされたように思ったときのこと。ふとミラーに目をやると、見事な虹が写り込んでいるのを発見。もちろんすぐに路肩にパリダカ号を停め改めて振り返ってみると…
今回の虹は,本当に手が届きそうなところに出ていて本当に感動モノでした。次はいつ見られるかな!?
をを!!

すぐそこ、まるで手が届きそうなところに極太の虹が立っているではないですか。根元まではっきりと見える虹なんて、本当に久しぶり。

さっきまでの墨絵のような小渋湖の湖面と背景の山のシルエットからは信じられないようなカラフルさに、しばし呆然と立ちつくしてしまうほどのプレゼントでした。

梅雨明け間近のにわか雨、さらに真夏の夕立など、虹に出会えるチャンスは案外多いのかも知れません。雨が降って気分がクシャクシャしていては、思わぬプレゼントをもらいそこねてしまうんじゃないかな!?

雨のライディングも元気で行きましょう!
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