ツーリング情報誌アウトライダーの東北ツーリング特集の中の記事だったと思いますが、国道といえば車両が通行するのが当たり前と思いこんでいた自分にとって新鮮な驚きだったことを今でも思い出します。
しかしこの階段国道が存在するのは津軽半島竜飛崎。面白そうと思っても、ちょっとした思いつきで見てこられるという距離でもなく、長らく実物を拝めずにいたのですが、先日の東北ツーリングの途中で立ち寄ることができました。
東北自動車道浪岡インターからR101で五所川原市、そしてR339で太宰治ゆかりの金木町で斜陽館に立ち寄った後、シジミが有名な十三湖湖畔の奈良屋でシジミづくしの昼食。食後は腹ごなしもかねて県道14〜県道12を快走です。
いつの日か新幹線が走るかもしれない津軽海峡線の立派なガードを何度かくぐると目の前に海が開け、小さな漁村をいくつか抜けるとまもなく竜飛崎。
かつて太宰治が「ここは本州の袋小路である」と書いた竜飛岬も、今では青函トンネルの本州側坑口があり、さらに直径4〜50mはあろうかという発電用風車が林立する風景に様変わり。最果ての哀愁よりもむしろ未来を感じます。
そんなことを思いながら巨大電球をいくつも装備したイカ釣り漁船が係留される港で記念撮影するうちに透き通ったイカそうめんが食べたくなってしまったり。
懸案の階段国道も見学できたし、思わぬ未来もかいま見れたし、今回の東北ツーリングはなかなか実り多いツーリングとなりました。
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