もちろん東京界隈の大量生産ものや一般的な幕の内駅弁のなかには、コンビニ弁当と大差ない感じをうけるものもありますが、それでもすでに170回を超える連載となっているJTB時刻表「駅弁細見」のページや、定期的にデパートの催し物場で開催される駅弁市の催しのにぎわいぶりを見ると、駅弁人気はいまだに高いといえるのでは...。
駅弁といえば、ちょっと割高、万人向けに量も控えめという傾向はあるものの、量についてはオートバイを操縦する時には満腹よりもやや控えめにしつつ繰り返し食べたほうが眠くならないし、胃腸への負担も少ないように思えるので個人的には問題なし。値段については...こればかりは食べてみて納得できるかのギャンブルであります。
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これが花善の「鶏めし弁当」。左のGPSレシーバーと比較して大きさを想像してください。 |
さて、先日の東北ツアーの時に出会ったご馳走駅弁がJR奥羽本線・花輪線大館駅の「鶏めし弁当」。
プリプリとした歯ごたえの比内鶏と醤油味のあきたこまちを使って丁寧に調製されたこの弁当は、すでに50年以上の歴史があるとのこと。付け合わせのおかずや卵焼きも含めて、駅弁にしてはかなりしっかりと腹にたまり、味わいもあわせて850円という値段も個人的には十分に納得価格。忠犬ハチ公の銅像が鎮座する駅前ロータリーにオートバイを停め、お茶のペットボトルとともに購入し、郊外の「道の駅」でのんびりといただきました。
このほか、見かけの割に満腹度が高いのは、ご飯のつまった押し寿司系。
JR高崎駅の「岩魚鮨(1000円)」、大阪・奈良あたりの「鯖棒鮨」も、当地を訪れると必ず買ってしまう駅弁です。特に、高崎駅の岩魚鮨は大清水トンネルの湧水で養殖されているとれたての岩魚を毎日新鮮なうちに調理している押し寿司。そのせいか数量限定のため、売切れだったりすると。。。さらに食欲をそそられてしまい本当にツラい思いをさせられてしまいます。
このほか、碓氷峠を経由して信州方面に出かけるときのお約束がJR横川駅の「峠の釜めし」。
益子焼の容器に詰められた数々の懐かしい味を求めて、ついドライブインに立ち寄ってしまうのですが,長野新幹線の開業にともない、横川〜軽井沢間の在来線が廃止になったにもかかわらず、積極的なドライブイン展開によって見事に生き永らえたのはたいしたもの(笑)。
列車の高速化に伴って駅での停車時間は短くなる一方だし、ほとんどの特急の窓は開かなくなってしまった昨今ですが、せめてツーリングの途中で駅弁にチャレンジしてみるかと思っているところです。
オススメの駅弁があれば是非教えて下さい。 |