周回コースでの足慣らしのあとは,いよいよツアーコースへ。 右手親指のスロットルレバーを自在に操り,雪が消えれば牧場であろう銀世界のまばらな木立の間を疾走しているうちに,オートバイで雪の中を走っているような錯覚にとらわれます。 スキーと違ってスノーモービルの場合はスピードメーターで自分のスピードがわかるのもちょっと新鮮な気分。とはいえ,かなり飛ばしているつもりでも盤面を踊る針に時々視線を飛ばしてやると,速度はおおむね50〜60km/h。視点が低いせいなのか,まだまだ慣れないせいなのか,思いのほかスピード感が楽しめるのは不思議なもの。 レンタルのジェットヘルのシールドのすき間から冷気が頬を容赦なく襲うものの,操縦に熱中しているうちにそんなことはすぐに忘却の彼方へ飛んでいってしまいました。(つづく)